はじめに
スイスで駐在生活をするにあたり、持っていくべき荷物ってとても悩みませんか?改めて生活で用いている日用品を考えようとすると、種類が多くて抜け漏れがないか不安になりますよね。スイスは日本と同様に四季がはっきりした気候ではあるものの、空気も比較的乾燥していたり、水道水の質が違ったり、と色々異なる点も多いです。そこでそんな方々に向けて、今回は赴任時に日本から購入して持っていく持ち物のうち、特に日用品について説明していきます。この記事を読めば、何を持っていくべきか悩む時間がぐっと減り、買い忘れなども防げますよ♪日用品だけでなく、ほかのものについても知りたい方はこちらの記事からどうぞ。
スイス駐在・赴任時に持っていきたい日用品
当然ながら、スイスでも日本と同様にほとんどの日用品は購入することができます。IKEAなどもありますし、特にManorやbalexertなどショッピングモールだけでなく、ALIGROやCOOPなどのスーパーでも購入できるので、重要な何かがなくて困るようなことはあまりないのではないでしょうか。それでは、実際にどんな用品があるか見ていきましょう。
洗面用品
- シャンプー
- コンディショナー
- バストリートメント
- ドライトリートメント
- 洗顔料
- ポンプ容器
- 泡立てネット
- 洗身用タオル
スイスでもロレアルなど外資化粧品メーカーの商品は日本とそう変わらない値段で購入できます。ただし、髪質や言語の観点からスイスで美容室に行くのはなかなかハードルが高いですし、硬水や乾燥の問題もあり、日々のヘアケアは日本以上に重要です。なので、気になる方はできるだけサロン品質のものを購入しておきましょう。こちらのシャンプーとトリートメントは美容室に行った後の上品な香りと保湿感がとても良く、大容量なのでよかったです。サロン商品は色々つかいましたが、これが一番お気に入りでリピートしています。ネットで購入した方が店舗よりも安価でした。
洗顔料やボディソープを購入する際に気をつけることは、スイスは硬水地域なので、石鹸を用いると反応してしまい、石鹸カスがボロボロとできてしまうことです。これについては、解決法も含めてまた別記事にてご説明いたします。
衛生用品
- トイレットペーパー
- ボックスティッシュ
- サニタリー用品(生理用品ナプキン、タンポン、おりものシート)
- 綿棒
- 耳かき棒
- ビニール袋
- ビニール手袋
- マスク
- ハンドソープ
- ソープディスペンサー
- 消毒用アルコール
- アルコールシート
- 赤ちゃん用おしり拭き
- 客用スリッパ
この中で、特に購入しておきたいものはティッシュ類、耳かき棒、ソープディスペンサー、スリッパ、生理用品です。それ以外のものは、スイスで購入しても問題ないかと思いますが、余裕があれば日本で購入することをすすめます。順に説明していきますね。
まず、前提として知っておいてほしいことは、日本の紙製品の紙の質は最高品質といっても過言ではないです。もし、肌が弱かったり花粉症だったりといった体質によって、日本でもややハイエンドなティッシュを使っていた人は、必ず日本で購入していってください。
スイスでボックスティッシュを購入しようとすると、1箱で2.5CHF( 437.5 円)程度とかなり高価な上に、紙質が固いので、花粉症の人には本当につらいです。スイスは日本みたいにスギ花粉は多くないから大丈夫、と思われるでしょうが、実は、スイスで花粉症を発症した方も少なくないんです。(実際に私はスイスで発症しました。)※花粉症の詳細は別記事にて。
鼻セレブ、やっぱりおすすめです。ちょっとこの品質はマニアックなのでは…と思っていた私も花粉症になって以来はもうメーカーさんに感謝しかないです。ある意味、鼻セレブの価値の素晴らしさに気づけたので、花粉症の時期にスイスのティッシュペーパーで鼻の皮をこすりむいた甲斐もあったな、と思えるようになりました(いいすぎ)。
トイレットペーパーについても確かに紙質は硬いのですが、私としてはそこまで気になるレベルではなかったです。なので一応日本からも持ってきたものの、今はスイスで購入したものを使用しています。
生理用品についても、紙質とサイズ感を考えるとスイスより日本である程度購入したほうがいいと思います。デリケートな部分なので、できるだけ使い慣れたものを購入していきましょう。スイスのおりものシートなどは個包装でなくむき出しのままパッケージに入っているものもあり、少し驚いてしまいました。もしくは、この機に月経カップや生理用吸水ショーツを利用するのもありかもしれません。
耳かきは綿棒派だよという方は問題ないのですが、良質な耳かき棒はスイスでは手に入らないので購入していきましょう。私は耳かき棒愛好家なので、一時帰国のたびに買っています。おすすめはこれ。柄が細いので狙ったところに届きやすく、木の感触がいいですね。折れやすいのが難点なので、多めに購入しています。
海外の石けん類は香料が気になるという方も多いかもしれませんが、ハンドソープ自体は、スイスでもニベアなどのものが買えます。ただし、ソープディスペンサーなどの容器類は、優秀なグッズが多いのでぜひ日本で購入したいところです。最近では、特にオートディスペンサーが流行していますね。スタイリッシュでおしゃれだし、便利ですよね。スイスは硬水地域なので、洗面台に物を置いていると水がたまってすぐにカルキで汚くなってしまうんですが、この製品は壁掛けできるのがとてもいいです。しかも、マグネットがつかない素材の洗面台でも対応できそうなのがより◎です。
次にスリッパですが、スイスに来てからというもの、家に人を招く機会が非常に増えました。自分たちのスリッパもさながらですが、お客様用スリッパも用意しておくとよいかとおもいます。
トイレ周りの必要なものでいうと、以下になります。
- 携帯ウォシュレット
- 便座カバー/マット
- トイレ用スリッパ
スイス、というか欧米のトイレの多くはウォシュレットやウォームレットはついていません。(というか日本のトイレがすごすぎます。)さすがに自分で自宅のトイレに温水便座を導入するのはかなり大変だと思うので、トイレの便座がひやっとするのが嫌な人や、ウォシュレットがないと困る、という人はこちらを準備していきましょう。この携帯ウォシュレットは水洗いでき、値段も比較的リーズナブルなのが良かったです。
口内衛生グッズは以下の通り。
- 歯ブラシ
- 歯磨き粉
- デンタルフロス
- 歯間ブラシ
- マウスウォッシュ
歯ブラシは、海外のものはブラシ部分が大き目のものが多いので、口に合わないこともあるかと思います。歯磨き粉は、味が不快でないものをある程度持参しましょう。デンタルフロスや歯間ブラシ、マウスウォッシュは日本と似たものが購入できます。ちなみに、私はBraunの電動歯ブラシを使っていますが、Braunシリーズは替えブラシもスイスで購入できます。電動歯ブラシに変えてから、歯磨きの時間は減ったのに歯がより綺麗になって、いいことづくめでした。スイスに来たら歯医者に頻繁には行きにくくなるだろうな、と思いセルフケアの質向上のために購入しましたが、かなり満足感が高いので、持っていない方はぜひ試してみてください。Braunシリーズはたくさんあるのですが、トラベルケースが海外電圧にも対応しているところが決め手でした。
掃除用品
- フローリングワイパー
- ワイパーシート
- 雑巾
- ワイパークロス
- スポンジ
- メラミンスポンジ
- コロコロシート
スイスでも購入できますが、フローリングワイパーのシートやコロコロシートなどは日本の物の方が質が良いなと感じます。特にドライタイプのシートは、クイックルワイパーの立体吸着シートが非常に優秀なので、愛用しています。また、コロコロシートも、こちらでよく見かけるものの形は、T字ではなく棒状になっていて持ち手とシール面が平行なので、使いにくそうなので、私はT字タイプで、スタンド付きでデザインがシンプルな無印で購入しました。
- 重曹/セスキ炭酸ソーダ
- クエン酸
- スプレー容器
掃除用の重曹/セスキ炭酸ソーダやクエン酸もスイスで購入できますが、やや見つけにくい場合もあるので、気になるなら買っておくとよいかと思います。ただ、スイスは硬水地域のためか日本のものよりも強力なカルキ除去の洗剤(酢)などがあるので、私はほぼクエン酸は使用していません。どちらかと、購入しておくべきはスプレー容器じゃないかと思います。いくつか用途ごとに100均などで購入しておくと便利です。
- トイレブラシ
- トイレ用掃除シート
- トイレスタンプ
トイレブラシは、衛生面から使い捨てのものを用いていたのですが、これがスイスで全く見つかりませんでした(泣)外資企業の製品だと結構スイスでも同じものがあることが多いのですが…一応ディスポーザブルタイプのトイレブラシはあるのですが、機能や形状が微妙でした。そのため、日本で購入しておくことをおすすめします。また、トイレ用掃除シートも厚手のものが良かったため、購入していきました。また、トイレスタンプタイプの洗剤も、スイスで購入したものはうまくスタンプしづらかったため、これも一時帰国の際に改めて購入しました。
季節用品
- カイロ
- 保冷剤
- うちわ/扇子
スイスの住宅は基本的にセントラルヒーティングや床暖房が完備されているものがほとんどで、冬の室内はとても暖かいです。しかし、外に一歩出てしまえばやはり寒いので、カイロは非常に重宝します。実際に、欧州からの旅行者からも日本のカイロは人気だそうですね。使い捨てカイロもいいのですが、ごみが邪魔になるため、充電式のこちらのタイプを使用していますが、とてもかわいいし軽いので良かったです。ポータブル充電器にもなるので、旅行先でも重宝しています。
逆に、夏には、ほとんどの家庭にはエアコンがついていないため、自然の風か扇風機などで乗り切ることになります。そのため、保冷剤やうちわ/扇子などがあれば、多少は暑さをしのぐことができるかと思います。扇子を持っていると、たまにおしゃれだね、と街中でほめられることもありますよ♪
常備薬類
- 頭痛薬
- 胃腸薬
- 総合感冒薬
- トローチ
- 目薬
- 点鼻薬
- 抗アレルギー薬
- 虫刺され薬
- 酔い止め薬
- ばんそうこう
- ガーゼ
- 包帯
- 冷却シート
- 湿布類
- 口内炎パッチ
- 葛根湯
- サプリ類
常備薬類は、持ち込み量が制限される可能性が非常に高いので、救急箱1箱程度の量に収まるようにと私の場合は指示されました。基本的にはスイスで病院に行こうと思うと高額の診療料がかかりますので、セルフメディケーションの姿勢は大切です。普段自分が用いている常備薬を準備すればよいと思いますが、外資製薬メーカーの製品などはスイスでも同じものが購入できることもあります。熱さまシートや口内炎パッチのような製品はなかなかないので、持ってきておくとよいと思います。
まとめ
今回の記事では、スイスに駐在・赴任時に持ってきておくべきおすすめの日用品についてまとめてみました。なんとなく、生活のイメージがついたでしょうか?記事のまとめとしては
- ほとんどの主要な日用品はスイスでも購入可能(ただし高価)
- お気に入りの用品は日本でやや多めに購入していく
- 紙製品やトイレ周りは特に日本のものが高品質
- スイスではセルフメディケーションが基本
となります。家族の生活スタイルや、好みに合わせて必要なものを取捨選択して参考にしてください。この記事が赴任引っ越しに悩む皆さんのお役に立てば幸いです。